君の矢印【完】
「いこいちゃんは律のこと好きだよね?」
ドンと豪快に私の向かいの椅子に座って、そういう咲夜くん。
「ふえ!?なんで分かるの?!」
まさかの反撃を喰らった。
私も鋭いと思ってたけど、咲夜くんも意外と鋭いかもしれない!!
じゃあ…律くんが天音のこと好きなのも気づいてるかな?
律くんの席はちょっと離れてるし、この話はきっと誰にも聞こえてないはず。
絶対聞こえないようにしたいから、もっと近づかないとっ…
「見てたら分かるよ!律と話してる時のいこいちゃんすごく嬉しそうだし!」
2人で縮こまって、秘密の話をする。
「え〜、恥ずかしい…」
「うわ、顔真っ赤だあ〜!」
なんか嬉しいな、こういう会話。
これで咲夜くんと天音は晴れて両思い確定だね。