君の矢印【完】


何そのエロい声。



止められなくなっちゃうよ?



ギブアップと、俺の胸をひ弱い力で叩く。



そんな弱い力でどうにかできるわけないじゃん。



「口開けて」



そういうと、息苦しく無くなるアドバイスと思ったのかすんなり口を開けるいこい。



ちょろすぎ。



その隙に舌を滑り込ませて、絡める。



薄目でいこいを見ると、目を大きく開けてびっくりしている。



ふっ、キスしてる時は目は閉じたほうがいいのに。



「ふ…っん、ぁ、」



こんな可愛い顔。他の誰かに見せたら許さないよ。




どんな男でも理性抑えれるわけないからね。




俺だってずっと耐えてきたんだから、褒めてよね。



角度を変えて何度も、キスをする。




「り、…」




キスに夢中で、いこいが気を失いそうになってることに気づかなかった。




…キスしながらでも息できるのに、分からなくて息切れになったらしい。



可愛すぎ。




今日のところはここまでにしてあげる、と唇を離して解放する。


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