イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「そうか。お医者さんはお金持ちなのか。ふーん。看護師はお金持ちじゃないの?」

 「きっと、お医者さんのほうがお金持ちになれるんじゃないかな?だって命令してたよ、看護師さんに。偉いんでしょ?先生とか言われてるし」

 「そうかもしれないね。確かに……」

 あきちゃんは、上の方を見ている。
 あきちゃんは可愛い顔をしている。私よりも可愛いような気がする。だから看護師でいいんだよ。
 いつも保育園でもあきちゃんは人気者。一緒に遊べない。団地に帰ってきたら一緒に遊べるから嬉しいの。

 そう言って、お医者さんごっこをしながら過ごしてきた。

 小学校に入る頃、おうちを買ったと行ってあきちゃんは引っ越した。
 私はそのまま団地暮らし。
 
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