イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「まあな」
 
 それを見た里香子が笑う。
 
 「なーに?偉そうに。研修医の頃はひどかったくせに」
 
 彰は里香子の口をふさいだ。
 
 「やめろよ、里香子。その話はなし」
 
 紫はふたりの近い関係を今の彰の様子からすぐに察した。
 
 「ねえ、ふたりって……」
 
 彰と里香子は目を見合わせると紫を見て言う。
 
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