イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
彰が考え込んでいるのを見て、光琉はピンときた。
もしかするとこいつが原因を知っているのではないかと……。
いや、もしかしてこいつが原因だったのかもしれない。前に言っていた片思いがどうとかって、紫の周辺で相手といえばこいつしか見当たらないと思ったのだ。
思いきってかまをかけようと光琉は聞いてみた。
「そういえば、篠川君はお付き合いしている人いるのかい?」
「え?急になんですか?」
「いや、君この病院でも人気だし、よく君に特定の人がいるか知らないかと聞かれるからね、ナース達に。聞いておこうと思って」
彰は赤くなって頭をかいた。