イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「そうですね。心配してたんですけど、おめでとうと言ってくれて嬉しかったです」
 
 「そうか。あ、彼女のことは俺が主治医だから心配いらないから。何か渡したい物とかあれば預けてくれれば持って行くよ」
 
 「わかりました。今度お願いします」
 
 彼はそう言うといなくなった。
 光琉は彰の後ろ姿を見ながらため息をついた。
 おそらく間違いない。失恋したんだな。光琉は紫にどう話すべきか悩み出した。

 紫は昼ご飯を前にまたぼんやりしていた。
 先ほども心配したあかりが見に来て、痩せすぎだと言い、昼ご飯に好きな物を作ると言って運んできたばかり。
 確かに美味しそう。昼なのにケーキまでついている。

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