イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 そう言って、光琉はテーブルの前に戻っていき、自分の食事をテレビを見ながら食べ始めた。
 
 「お前も食べろよ」
 
 そう言われて、しぶしぶ箸を手に取り、食べる。
 
 「……美味しい」
 
 だしがきいた煮物。上品な味付け。生姜焼きも美味しい。好物なのだ。話したら作ってくれた。叔母さん料理も上手なんだなと思う。
 いつの間にか食べ終わって、テレビを消した光琉は、紫の横に椅子を持ってきて見ている。
 
 「ケーキまでついてるのはどういうことなんだ?」
 
 「なんか、痩せすぎだから食べろって叔母さんが……」
 
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