イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
嬉しそうにこちらを見る紫。覚えてろよ。あとで診療のときに倍にして泣かせてやる。
でも笑顔がやっぱり可愛いな。見とれていると、母親がこちらをじっと見ている。
「光琉先生。紫と一緒に結婚相手を探す何かに入会したって聞いたんですけど、本当ですか?」
「え?あ、そうです。最近忙しくて何もしてませんけど」
「そうなの、お母さん。私にぴったりな素敵な金持ち探してくるから待っててね」
「素敵な金持ちってお前相変わらず……」
母親は笑っている。聞き慣れてるんだな、このフレーズ。それはそれで問題だろ。父はびっくりしている。それが普通の反応だよ。
「まあ、光琉も素敵な美女を連れてこい」