イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 そう言うとくるりときびすを返していなくなった。
 光琉はじっと考えていた。

 その夜。

 紫は部屋に来ている光琉に言われた。

 「これからは、食事は一緒にしよう。お前が作れ。それで買い物はおれがやる。掃除もできるところだけでいい。あと、風呂のあとは俺の部屋で治療する。いいな」

 「……」

 「聞いてんのか?」

 「それって、どういうことなの?」

 「知るか。あかりがうるさい。とにかく、お前を完治させないと親父もうるさい。お前、無理するなよ。いい加減にしてくれ」
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