イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 光琉は全く返事をせず、タクシーを呼ぶとマンションへ紫を拉致した。
 
 マンションの自分の部屋へ紫を連れて戻ると、光琉はソファへ彼女を座らせて、自分は隣に座った。

 「よく聞け。紫」

 紫はタクシーでもわあわあと文句言っていたが、諦めたのか、もう一人に断りのメールを入れた。

 「お前の希望は年上で金持ちの自分を束縛しないタイプの男性。俺は忙しいから女に構ってる時間はないとメールに書いた。お前はそれぐらいが丁度いいと言っていた。違うか?」

 「……そうだけど」

 「しかも、出来れば料理も出来る人がいいと言っていたな?どうだ。俺は一ヶ月お前といたけど、料理も出来ただろ?」

 
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