イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「……サクラってひどい。私サクラだったの?」
この間のキスを思い出して悲しくなった。
「そうじゃないだろ。俺の相手はお前なの」
「意味わかんない。だから、私は最初から断る予定のサクラさんでしょ?」
「あー!」
急に立ち上がった光琉は頭をかきむしり、紫を指さして叫んだ。
「俺の好きな女は、紫、お前だ。俺はお前が好きになったんだ。一緒に暮らしていたらいつの間にかお前しか目に入らなくなった。誰にも渡すもんか。絶対渡さないぞ。お前は俺のもんだ!」
そう言うと、座って紫を抱きしめている。