イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 すると、後ろから院長が現れた。

 「おお、紫ちゃん。久しぶりだね」

 紫は院長にぺこりと頭を下げるとお礼を言った。

 「お母さんが薬を変えて楽になったみたいで。ありがとうございました」

 「いやいや。良かったよ。紫ちゃんも具合はどうだい?あいつはちゃんと治療してるかな?」

 紫はつい赤くなってしまった。

 「あ、えっと、良くして頂いてます」

 赤くなっている紫をいぶかしげに院長が見ているが、母親はじっと観察するように娘を見ていた。

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