イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 しかも、週に二回来るイケメンの篠川先生も紫の味方で、院長夫妻もそうだ。頭にくるわよねーといつも同じ思いのナースと紫の悪口を言っていた。

 今日は、彰も河田病院の勤務でいなかった。
 庇う人もいなくて、紫はすっかり元気をなくしてしまった。

 その日は午後から入ったのだが、夜勤もあり、紫は眠い身体と叱責された悲しみでふらふらになりながら気を引き締めて仕事をした。

 夜勤明けの申し送りの時間になり、光琉がナースステーションへ出勤してきた。

 紫を見ると、顔色が悪い。

 光琉は紫の腕を引っ張ったが、紫が腕を振りほどいて、歩いて行く。足を引きずっているのが見えて、光琉はつい大きな声で呼んでしまった。

 
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