イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「あ、ええ。点滴の差し替えを間違えて大変でした。担当医がすぐに気づいて回避出来たんですけどね。とにかく、歩けないし、走れないし。座ってする仕事もミスするんじゃ、正直他の仕事も私達がやっているのに割に合いません」
「……」
「先生の親戚かなんか知りませんけど、やっぱりミスは困りますよね」
「それで?彼女をその調子でひどく叱ったわけですね」
「え?」
「俺にだってその口調。驚きましたよ。ということは彼女には相当ひどいこと言ったんでしょ?」
光琉は、知らず知らずのうちに声が低くなり恐ろしく怖い顔になっていることに自覚がなかった。怒りでおかしくなりそうだった。