イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 目の前に腰掛けた光琉は、話し続けた。

 「今朝も俺が出たときには夜勤明けの紫はびっこひいていて、見るからに様子が変だった。みんなでよってたかっていじめたらしい。紫は真面目だ。身体の状態も悪かったのに、無理したんだろう。あいつら、最低だ」

 吐き捨てるように言う息子を院長は責められなかった。

 昔、同じようにあかりが責められているのを庇ったことがあったのだ。あのときは自分も息子と同じように血が上って余計なことまで言って皆を叱り飛ばした。息子も……同じことをするとは。院長はため息をついて、話し出した。

 「わかった。後のことはこちらに任せろ。それから、紫ちゃんのことだが、本気なんだな?遊びは許さん。私の大事な姪だ。責任を取るつもりはあるんだろうな?」

 「当たり前だ。もちろん結婚するつもりだ。元はといえばそのためにマッチングアプリへ入ったんだろ」

 
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