イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 泣いているのかもしれないと思ったあかりは、ドアを静かに閉めると戻っていった。

 光琉は、紫の側で夜を明かした。
 何度もうなされている紫に声をかけて、点滴を確認し、看護婦に任せず自分で全部処置をした。
 院長も見に来たが、光琉に指示すると戻っていった。
 
 明け方になり、ようやく紫が静かに眠りだした。
 光琉も側の椅子に腰掛けて、疲れからそのままベッドにもたれて寝てしまった。
 あかりが明け方一度見に来て、光琉の上に毛布を掛けてくれていた。

 朝になったが、看護婦を遠ざけたので誰も来なかった。
 紫はふと目が覚めて、周りを見るとまた同じ部屋で横に同じように先生が寝ている。

 私ってダメだなと思う。こんなに何度も迷惑かけて、どうしようもないよね。
 先生の側にいていいのかな?昨日も看護師達に言われた。

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