イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「落ち着いて。そういう意味じゃない。あまり深く考えないこと。私が話すことは意味があるようであなたにはわからないこともある」

 彼はじっと私を見ながら話す。怖い。座らなければ良かったかもしれないとその時後悔した。

 「まず。信じようと信じまいとあなたの自由ですが、一応言っておきます。あなたには前世があり、その時も女性でした。時代は大分前です。いわゆる転生とは違いますが、あなたの前世の思いが強くてまた生まれ変わったのでしょう」

 「え?私の前世が後ろに見えるとさっきは言ってたんですか?」

 「そう。その通り」

 ひー気持ち悪。やっぱり信じらんない。

 「だから、私を信じなくてもいいです。あなたに言いたいことがあったから座ってもらったんですよ。いいですか、よく聞いてね」

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