イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「紫。先生とあなたは全く血のつながりのない親戚だから心配いらないわ。それに、院長もよい方だし、反対なさることはないと思うわよ。院長はご存じなの?」
「うん。応援するようなこと言われちゃった」
「やっぱりね。知らない娘さんが息子とお付き合いするよりは、安心ですもの。お前がいい子だといつも言って下さっていたから可愛がってくれるでしょう」
「そうだけど。看護師さん達はきっと応援しないよ」
お母さんは黙って私を見てる。
「お母さんは知らないかもしれないけど、先生はこの病院のアイドルなんだよ。イケメンで独身だし、彼女作らないし。先生に憧れている人がたくさんいる。それでなくても親戚で特別扱いされてみんな私のこと嫌いになっていたのに、私が彼女なんて聞いたら絶対……」