イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「絶対なんなの?紫。お前自分のこと卑下しすぎよ。お前は片親で育ち、お金も無かったけど、誰より強くて優しい素敵な子よ。お前のことをどうこういうような人はたいした人間ではありません。自信を持ちなさい」
「……お母さん」
「紫。お前は本当にいい子よ。お母さんはたくさんの人間を見てきたけど、お前ほどいい子はあんまりいません。自慢の娘よ。そんな卑下しないで」
私は嬉しくて涙が出てきた。泣きじゃくっていたらお母さんが心配そうに見ている。
そこへ、院長が現れた。
びっくりした様子で、何事ですかと母に聞いている。
「院長。すみませんが、光琉先生は今お忙しいでしょうか?」