イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「光琉先生」
母が静かに話しかけた。
ビクッとした光琉は、はじめてここがどこか気付いたかのように母親の顔を見た。
「紫から話を聞きました。紫とお付き合いをはじめたそうで」
光琉は、直立不動でお母さんに向かった。
「そうです。ご報告が遅れてすみませんでした。例のアプリの結果も紫さんでした。私は紫さんが好きになり、その結果が出る前から決めていました。アプリの相手に彼女を取られたくなかった。相手が自分でほっとしました」
「そうですか。紫も先生を選んだと言っていましたから私に何の文句もありません。紫をお願いします」
「はい。命に代えても大切にします」