イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「院長先生。とんでもないことです。こんな立派な跡継ぎに育てられて、何を謙遜されているんですか?私が言いたいのは紫の相手として出来ればこうして欲しいという願いでしかありません。ひとりの男性として立派な医師である先生に何も言うことなんてありませんよ」
光琉は黙って父親と紫の母のはなしを聞いていた。
「光琉。紫ちゃんのこと細川さんにも許可を頂けた。今聞いた話を胸に刻んで大切にしてあげなさい」
「はい。もちろんです」
「紫」
母親が紫に向かって言う。
「はい」