イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

戸惑い


 お互いの親に認められ、交際は順調だった。しかも仕事に出ないので、紫をとがめるものは現れなかった。

 休職に入った紫の原因を噂で聞いた彰は、ちょうどその時に四日間くらい藤野総合病院へ出ていなかったことを悔しく思った。
 自分がいれば庇ってやることも出来たのに、針のむしろだったに違いないと紫の我慢強い性格を思うと心配でしょうがなかった。

 「光琉先生」
 
 彰は、紫のことが心配でやっと捕まった光琉に尋ねた。
 
 「ああ、篠川君。ひさしぶりだね。どうした?」
 
 「紫は……どうしてるんですか?心配で……」
 
 光琉はそういえばそうだった、こいつがいたと思い返した。
 
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