イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「それは、仕事のことを考えればもう最初から決まってました」
 
 「確かにな。俺もそうだよ。血のつながりはないが一応親戚だ。遊びだったら父に殺される」
 
 「確かにそうですね。先生は適齢期だし、すぐにでもしたいんでしょ?アプリ入るくらいだし」
 
 「そうだな。俺としてはそうだが……」
 
 「もしかして、紫が頷かないんですか?」
 
 「まあ、若いし、はじめてつきあったし、色々考えているんだろう。逃す気はさらさらないからいいけどね」
 
 怖い笑みを浮かべる光琉を見て、紫は虎に睨まれたウサギだなとか考えてしまった。

 紫は家でゆっくり家事をしながら、午後に母の見舞いへ行き、帰りに買い物などをして帰っていた。

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