イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
紫はびっくりした。そんなつもりじゃなかったが、そういうふうに聞こえたのだろうか。
「そんなわけないよ」
「どうだろうな。ようやく、元に戻ったかと思えば、また俺から逃げようとする。何がそんなに不安なんだ。結婚は待つ。お前がいいと思うときまで待つよ」
そう言うと、私の顔色をうかがい、じっといている。
そんな顔させてまで私は何をしたいんだろう。
でも、このままじゃ決心できない。そのためにも少し距離を置いて、離れても彼が欲しいと思うかどうかを判断したいの。
「光琉せんせ……愛してる」