イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 お金は働き出してからほとんど使っていなかった。

 叔母さんと出会ってから全ての費用を叔母さんが出してくれたからだ。

 光琉先生とマンションで一緒に暮らしてから、家賃も先生が出していた。

 私は今まで貯めた分を全部この生活に充てた。

 病院がすぐに決まったので、お金に困ることはないと安心した。

 あきちゃんと里香子にだけは本当のことを話した。

 ふたりが心配して北海道へ来てくれた。
 そして、話を聞いてくれて、不安があるうちは結婚しない方がいいと言ってくれた。

 つい最近までまたふらふらしていた光琉のことも彰は心配していたようだ。

 院長も相当怒っているらしく、おそらく母の耳にも入っているはずだと言われた。

< 268 / 311 >

この作品をシェア

pagetop