イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 長くても三ヶ月くらい。そう思っている。
 実は手紙と誕生日プレゼントを引き出しに残してきた。

 それを見れば私の気持ちもわかるはず。むやみに探さないで欲しかったし、安心させたかった。
 携帯は番号を変えて、連絡を取れないようにしたけれど、彼を心配させたいわけではなかったのだ。

 里香子が言った。

 「紫。これだけは言っておくけど、後で後悔しないでね。先生はモテるし、心変わりされてもおかしくないくらい、周りに女性がたくさんいる。紫の存在を知らない人もいるし、あなたを探していることからして紫が逃げたと周りは思って看護師はチャンスと告白しまくってるらしいよ」

 彰も小声で言いにくそうに話してくれた。

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