イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 ガラガラとカートを引いて、京介さんの後ろを行く。

 「ほら、後ろにいないで、横に来て」

 「?」

 私の顔をじーっと見ている。

 「なんですか?」

 「君、親父が好きなの?」

 「え?」

 「いつも、親父のことじーっと潤んだ目で見てるよね。あんなおじさんが好みなの?」

 私はびっくりして、赤くなってしまった。

< 28 / 311 >

この作品をシェア

pagetop