イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 子供か。そうなんだよね。実は前世の私はそのことにも悩み続けていたみたいなんだよね。

 翌秋。
 私達は結婚式を挙げた。

 神前式で挙式し、披露宴はホテルで病院の関係者や取引先などを招いて、盛大に執り行われた。
 
 「紫。すごい綺麗だ。どうしたらいいんだ、俺……今すぐ連れて帰りたい。誰にも見せたくない」

 白無垢の私をじっと見つめている。

 「光琉先生もとてもステキよ。前世の人よりずっとステキ。私、あなたのお嫁さんになれて幸せです」

 「あー、抱きしめたい。でも、着崩れたらまずいから、それもできない。ウエディングドレスも着るんだよな。ああ。最高だ」

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