イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「……違います!」

 「かーわいい。もったいないな。君、可愛いのに。あんなおじさんやめて、俺にしない?」

 「先生こそ、少しは女性を大切にしたらどうですか?」

 「いつも大切にしてるじゃないか」

 「そうじゃなくて、ひとりの女性を大切にするべきです」

 「たくさんの女性を大切にしているよ.心配ご無用。君も大切にされてみる?」

 私は呆れて口もきけない。

 「ま、いいや。気が向いたらいつでもどうぞ」

 そう言うと、大部屋へ入っていった。私はとにかく付いていく。

 
< 29 / 311 >

この作品をシェア

pagetop