イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
確かに。料理はできるらしい。これは驚きだった。
「料理はさ、結構診療と一緒でさ、手際の問題だよ。味を見て調味料を変える。症状を診て薬を変える。俺なら簡単だ」
お母さんもびっくりしてる。そうです、この人こういう人なんです。知らなかったでしょ?
「お母さんの義理の息子はこういう人です。結構毒舌で恐ろしいほどの自信家なんですよ。私は大変なの」
「そうみたいね。これは一緒に暮らしていたら色々言ってしまいそうだわ。まあ、いいわよね。院長からもしつけ直して下さいとか言われてるし」
「……え?」
光琉は得意げだった高い鼻が折れたように、母をおびえた顔で見た。