イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 「ひえー」

 「ま、先生は紫を可愛がってるの知ってるから大丈夫だと思うけど。心配なのは、子供と争うことよ」

 確かに……あり得る。

 「子供が出来てお前を取り合うのは、紫次第だな。俺を放っておいたらどうなるか、紫が反省するだけだ」

 夜にふたりだけになると、そんなことを言う。

 「何言ってんのよ?光琉先生はお父さんなのよ。子供をいじめてどうすんのよ」

 「子供をいじめたりしないよ。紫をいじめる。こうやってね」

 そう言って、今日も私を翻弄するのだ。
 
 
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