イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 「は?なんだと?」
 
 光琉先生は驚いて私の顔をじっと見つめた。
 
 「何言ってんだよ、紫。俺だけを愛してるって約束したぞ。お前、よくもそんなこと言えるな」
 
 「だって、私もモテてみたいんだもん。そうだ、北海道へ来たときに病院で何回かナンパされたことあるんだよ、びっくりしたけど。私、北海道だと少しはもてるのかもしれない」
 
 「へ?」
 
 「言ってなかったけど、昔病院であなたが例の茶髪の元カノと抱き合っているのも、マンションの下でキスされているのも目撃してますから……」
 
 「え?!」

 私は立ち上がり、座っている光琉先生の前で腰に手を当てて話した。
 
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