イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「いいから、嘘は。わかってるしね、自分の夫がどれだけイケメンでモテるかっていうことは。前世だってかなりのモテ方だったみたいだし。でもね、今世では私絶対許さないから。浮気とか、そういうの」
「おい、紫……」
「本当はあなたの妻はもうこりごりだったの。それなのに、生まれ変わってまたあなたの妻になってしまった。だけど、念願の子供も出来たし、今度こそあなたを誰かに渡す気はないわ!」
私は誰かに言わされているとわかっていたが、口が止まらず言い続けた。
「それにね。前は男ばっかり好きなこと出来て許せなかったし。今度こそ、女の私も好きに生きるのよ!」
ゆっくり立ち上がり、口角を上げてにたりと笑う光琉先生。え?何なの……。