イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 「だからって、言っていいことと悪いことがあるだろう。何なんだよ、不信感を煽るようなこと言いやがって……」

 「奥さん。これからはあなたが見つかったことですし、大丈夫だとは思いますが、幾分彼が女性にもてやすいのは変わりません。今度はしっかりと手綱を握って奥さんが操縦なさることです。糸が絡まらないようにね」

 「……そうですね。やっぱり、この人と一緒にならない方がよかったかも知れませんね。また、同じ苦労をするっていうことでしょ?」

 「おい。どうしてそうなる?」

 「やっぱり、もうあなたの妻はこりごりです!」

 そう言うと、紫は先に歩いて行ってしまった。

 「神主、覚えてろよ」
 
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