イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 週末。ひさしぶりに実家へ帰ると、何故か真っ暗。
 いつもなら、パートが終わった母は戻っているはずの時間だった。

 灯りをつけて見てみると、母が机で突っ伏している。

 「お母さん、どうしたの?大丈夫?」

 私はびっくりして、母の側に行った。

 とっさに脈を診て、熱がないか確認する。

 「ああ、紫。おかえりなさい」

 「お母さん、具合悪いの?顔色悪いよ。病院行った?」

 「ううん。行ってないわ。仕事から帰ってきただけよ」

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