イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
院長はデスクを離れて、ソファー席へ移動した。
私に前のソファにかけるよう、手を差し伸べる。
私は緊張しながら、座った。
「まず。何から話すべきかな……君のことは実は頼まれて最初からこちらでお預かりしたんだよ」
「え?どういう意味ですか?専門学校からということですか?」
「……。君の叔母さんからだよ」
「私の叔母?」
「君の父親の妹だ。会ったことないかな?お母さんが会わせていないのかもしれないね」
「はい。父と別れたのが小さかったので、記憶がありません」