イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 「はい。いずれお願いします」

 私はまたもやぺこり。

 「紫ちゃん。お母さんには私から連絡するから、そのことお伝えして下さい。それと私と会って話したこと、お母さんに報告しておいて。あなたもお母さんを安心させてあげて。とりあえず外来で通ってもらうようにしましょう」

 「はい。よろしくお願いします」

 私はそれでその場を失礼した。
 この出会いがのちの私の人生を大きく変えることになるとは知らなかった。

 翌日。病院に出ていつも通り仕事をこなしていた。
 今日は清拭の仕事が私に回ってきて、皆さんを順番に拭いていく。
 住田さんの番が来た。

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