イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 新人は最後に席を後にした。
 階段を降りているはずだった。

 何故か、身体が宙に浮いて、ドスンと落ちた。
 「痛ーい!」

 すごい痛み。人生初だった。
 見ると足が変な方向へ曲がっている。

 京介先生もおじさん先生も眠そうな目で大丈夫?とか言ってる。

 私がうつむいて、うなっているのを見て、他の看護師が来た。

 「あ、やばい。これ、やばいやつじゃない?」

 私の足の向きを見て、冷静に言う。

< 67 / 311 >

この作品をシェア

pagetop