イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
すると、後ろから颯爽と藤野先生が現れて、私の横にしゃがんだ。
「……君。救急車」
「え?」
隣の看護師が驚いたように先生を見る。
「早く呼びなさい、救急車」
そう言うと、私を見ながら背中をさする。
「かなり、痛むだろ。少し我慢だ。診てやるから安心しろ。救急車で鎮痛剤を入れよう」
そう言うと、救急車に一緒に乗って、藤野総合病院へ行って下さいと躊躇せずに言う。
みんな驚いたように遠巻きに見ている。