イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
「おい、京介。彼女のこと、病院に連絡しておけ。しばらく働けないだろうからな」

 そう言うと、一緒に救急車へ乗って、点滴をはじめた。

 脂汗が出てうなっている私の額を拭きながら大丈夫だと何度も言ってくれる。

 私は点滴が落ちはじめて少しすると意識が遠のいた。

 気付いたときには病院だった。
 綺麗な病室。しかも個人部屋。こんな所に入るお金ないよと思う。

 足下を見ると血の気が引いた。
 すごい状況。自分の足には思えなかった。

 痛みもあり涙が出てきた。

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