イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「え?」
ニヒルに笑う先生。こんな顔もするんだ。
貴公子然としたところしか知らなかったからびっくりだわ。
どうでもいいけど、痛いよ。
「あ、あの」
「何?」
「痛いです」
先生は笑い出した。何が可笑しいのよ。全く可笑しくないじゃん。
「そりゃ痛いに決まってるだろ。君だって整形外科のナースなんだからこういう症例も知ってるはずだ。痛いのは当たり前だよ」
それは文字では知ってるし、見たことはあるけど、痛くないもん。