イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「そうだ。細川さん。君、あっちの病院には京介経由で連絡しとくから傷病休暇になると思うよ。それから、俺が主治医だから俺の言うことには従ってもらう。わかったね?」

 私を上から見下ろして言う。この先生、優しそうに見えてそうでもなさそう。これは、まずい。

 「はい。よろしくお願いします」

 「よろしい」

 「なーにが、よろしいよ。紫ちゃん、嫌なことされたらすぐに私に言うのよ。懲らしめるからね」

 「あかり。俺に頼んでおいてその言い草はなんだ?」

 二人はじゃれるように話している。これはやばいやつでは?どう見てもちょっとやばい感じ。
 そのうちわかることもあるだろう。仲悪いんじゃなくて、仲良くてまずいやつでしょ、絶対。

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