イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 それから一週間。手術も終わり、特別室なるもので私は生活している。

 母は驚いて泣いていた。
 泣きたいのはこっちだよ。

 「お母さん。色々知らなかったけど、大変だったんだね。叔母さんから聞いたよ」

 「ごめんね。もっと早く話していれば良かったけど、勇気が無くて。紫が傷つくんじゃないかってこわかったの」

 「でも、あかりさんいい人で良かったね」

 「そうね。こうなってみると本当に助かったわ。私が元気なうちはいいけど、紫ひとりでは困ることも出てくるもんね。お前が怪我したのは想像外だったとしても頼れる人がいるっていいわね」

 「お母さん。お母さんも治療しっかりしてね。私のためだと思って……」

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