イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「そうね。こちらでお世話になるつもりよ。お前の主治医のお父様に。親子そろって恥ずかしいわね」

 そう言えばそうだよねえ。父親は母親の主治医。息子は娘の主治医。しゃれにならない。

 「とにかく、しっかり養生しなさいね。あなたが早く治らないと、病院も人手不足できっと困っているわよ」

 「そうかな?所詮新人だし、こき使われているだけだよ」

 母は笑って帰って行った。

 ある日、里香子がお見舞いに来た。
 会うのは久しぶりだった。

 「紫。どういうこと?なんでここにいるの?」

 特別室にいる私を見て驚いている。

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