イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「ふーん。先生と付き合うとかなかったの?」
ズバリ聞いてみる。だってお似合いだもんね。
「……先生はモテるけど、自分からいかないからね。常に周りに女の人いるけど、うまーくいなしてる感じ?訳ありだと思う」
「……ふーん」
「絶対誰か好きな人がいて片思いしているんじゃないかって噂があった。先生自身がそれとなくそういうことを匂わせるんだよね。それで相手を遠ざけるの」
なんとなくわかった。そういうことか。鈍い私でも二人でいるところを結構見ているから気付いた。
すると、後ろからノックの音がした。