イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 「そうだろうな。俺みたいな名医に診てもらえるなんて幸せだってな」

 「……藤野先生意外とそういうことも言うんですね?毒を吐くとこ見たことなかった」
 
 「そうか?河田は分かってると思う。君の前では猫かぶってたかもな。このことは内密にしてくれ」

 「ふふふ。紫のお陰でいいものを見せてもらったわ。ありがとう」
 
 「ちっとも良くない。ちっとも楽しくない。あーん」

 「もう、しょうがないね。今度来るときは紫の好きなケーキ買ってきてあげる。待っててね」
 
 「うん。嬉しい、優しいね、里香子。先生も少しは見習って下さい」

 「やだね。忙しいのに特別に君みたいな奴の面倒まで見ているんだ。感謝してもらっても足りないぞ」
 
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