イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
将来の夢
私の名前は細川紫。
私はお父さんがいない、母子家庭。一人っ子。母と暮らしている。
県営団地でずっと暮らしていた。
父はどうやら、他の家庭があるらしく、物心ついてから全く姿を見たことがなかった。
団地には母子家庭も結構あり、難しく考えたことはなかったが、寂しくないと言えば嘘だった。
でも、子供心にあまりお金がないのはわかり、大きくなったらお金持ちになりたいと思っていた。
小さい頃は団地の空き地でよくおままごとをしていた。
「あきちゃんは、だから看護師さんね。私、お医者さんになる」
「えー?どうして僕が看護師?普通男の人がお医者さんで、女の人が看護師だよ。僕のこの間行った病院もそうだったよ」