イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「やはり、そうなんですか……」
「すぐにどうこうならないが、完治は難しいだろう」
「あいつには教えてないんですか?まあ今は受け止められないかもしれないか。自分で精一杯ですね、きっと」
「そう思うなら優しくしろよ」
向かい合わせに座る。
コーヒーを二人分ポットから入れて、黙って飲む。
「光琉。そろそろ身を固めたらどうだ?お前も三十五になる」
「またその話ですか。いずれしますよ……」
「嘘だな。見合いをさせるからそのつもりでいろ」