イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
光琉はあきれはてたが、了承しないと見合いを勧めると言われてしょうがなく了承したのだった。
紫の母親の具合が悪く、藤野総合病院へ正式に入院することになった。
紫もまだリハビリ中で柏木病院での仕事復帰は難しかった。
そのことを考えていた紫は、藤野病院ならリハビリしながらナースとして働き出すことも可能かもしれないと思いついた。
叔父である藤野院長に相談して了承を得たので、思いきって柏木病院を辞めて、こちらで働くことにした。
ただ、今まで住んでいたのが柏木病院の独身寮だったので、そこは退寮しないといけなくなった。
足も悪い上に、母親の入院のこともあり、新しいマンションを探す時間が無かった。
藤野総合病院に独身寮はなくて、社宅扱いでアパートを借りれば補助が出る仕組みだった。
迷っていた紫に光琉から提案があった。
「俺のマンションの隣があいたから、来るか?病院から一番近くて綺麗なマンションだ。ただし、家賃はそれなりにする」