イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「えー、無理です。お金はありませんし。それに私、ウサギ小屋くらいの小さい部屋で足りるんです。服も物もないので。1DKでもいいくらい」
「お前なあ。独身の女がそんなとこに独りで住むなんて危ないと思わないのか?今までは寮だったからきちんとしていただろうけど、今度はそうはいかないんだぞ」
「だって。お金ないし」
光琉は頭をガシガシと掻いた。
「おまえは……。ひとことめには必ず金の話だな」
「お坊ちゃまにはわかりませんよーだ。いい年して、先生こそなんで一人なのよ?」
「うるさいな、お前には関係ないだろ」